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よくある質問

お客様からよく寄せられるご質問とその回答をご案内しております。

==免責事項==
・本FAQは製品の一般的な使用方法やよくある質問に関する参考情報です。
・消火設備・防災機器の設置・改修・運用にあたっては、必ず関係法令、規格、および有資格者(施工業者・保守業者等)の指示に従ってください。本ページの内容は安全確保や法令遵守の最終判断を代替するものではありません。重大な安全判断は最新の告示・評価書、または所轄消防の指導に従ってください。

一般

Q.

千住スプリンクラーとはどのような会社ですか?

A.

1963年に国産型式承認第一号のスプリンクラーヘッドを開発。1974年に設立された累積生産量1億個を超える国内トップメーカーです。
東京都足立区に本社営業オフィス、岩手県一関市に製造工場、大阪府大阪市に営業所を置き、
スプリンクラーヘッド、流水検知装置、一斉開放弁及び関連製品を国内販売する他、米国子会社を通じて米国市場及びその他各国に販売しております。詳細は「会社概要」のページをご参照下さい。

会社概要

Q.

どうすれば購入できますか?

A.

弊社営業部にお問い合わせください。(03-3870-5011)

Q.

価格表はありますか?

A.

当社製品はオープン価格のため価格表のご用意はありません。都度お見積りにてご提示いたします。
価格のお問い合わせは当社取引先の大手防災メーカー及び、消火設備機器取扱メーカーへお問い合わせください。

Q.

オンラインでの販売は行っていますか?

A.

現在は行っておりませんが、今後保守品等を中心にオンラインでの販売を行うことを検討しています。

Q.

製品保証はどのようになっていますか?

A.

当社からの納品後1年間とさせて頂いております。詳細は当社営業部までお問い合わせください。

Q.

製品の機器図面や取扱説明書をダウンロードしたいです。

A.

ホームページの資料ダウンロード、または製品紹介ページよりダウンロードができます。

資料ダウンロード 製品情報

Q.

製品カタログまたは会社案内がほしいです。

A.

お問い合わせフォームの「お問い合わせ内容」欄に、必要な資料名と各部数、送付先(住所・会社名・部署・氏名・ご連絡先)をご記入ください。
お問い合わせ内容をもとに手配・ご連絡いたします。
(冊子が欠品している場合がございますのであらかじめご了承ください)

お問い合わせ

スプリンクラーヘッド

Q.

設計で想定する同時開放ヘッド数(同時開放個数)の考え方は?

A.
同時開放個数とは、想定する火災で「同時に作動して放水するスプリンクラーヘッドの最大個数」を指し、送水口容量、ポンプ能力、配管口径、末端試験時の基準などの基礎になります。日本の技術基準や自治体では、乾式流水検知装置を用いる場合やスプリンクラーヘッド種類ごとに「適用できる最大同時開放個数」が定められており、その数を基に配管口径や送水口容量を決定します。一の枝管に取り付ける数の上限(例:枝管あたり最大5個等)や、スプリンクラーヘッドの総数区分に応じた配管呼び径表が明示されています。
また、乾式での規定では、表の定める個数に1.5倍を掛けて同時開放個数とする取扱いなど、条件付で基準が変わる場合があります。
Q.

閉鎖型スプリンクラーヘッドの感度種別(1種/2種)の混在は同一区画で可能ですか?

A.

「種別の異なるスプリンクラーヘッド(放水量、感度の種別)は、同一階の同一区画内に設けないこと」とされています。

Q.

閉鎖型スプリンクラーヘッドの1種・2種の違いと選定の目安は?

A.
平成7年に「閉鎖型スプリンクラーヘッドの技術上の規格を定める省令」が改正された際、新たに感度種別1種が定義され、感度試験における時定数が、1種の場合は50秒、2種の場合は250秒以内でなければならないと規定されました。
平成8年に公布された消防法施行令・消防法施行規則の一部改正による通知では、改正前のヘッドは「感度種別が2種で、有効散水半径がr2.3に相当する」とされており、「感度種別が1種で、有効散水半径がr2.6」のものを、特に「高感度型ヘッド」と明記されました。
Q.

スプリンクラーヘッド同士の最小離間距離(設置間隔)の考え方は?

A.
小区画型ヘッドに関しては、東京消防庁にて、「3mを超えて設置できない場合は、ヘッドの散水曲線図等を確認し、隣接するヘッドが濡れない距離とする事。
もしくは、垂れ壁や専用板等を設けるなどし、隣接するヘッドが濡れないための措置を講じる事」とされています。
Q.

空調吹出口とスプリンクラーヘッドの離隔の考え方と注意点は?

A.

消防法では示されておらず、東京消防庁においても「作動遅れ又は誤作動の要因となる空調吹出口付近等の位置を避けて設置すること」とされています。従って、スプリンクラーヘッドの最高周囲温度を超えない位置に設置いただくようお願いします。

Q.

スプリンクラー設備の送水圧力・最高使用圧力の考え方は?

A.

放水時に関しては、消防法施行規則14条において「加圧送水装置にはスプリンクラーヘッドにおける放水圧力が1MPaを超えないための措置を講じること」と定められています。警戒時に関しては、規格省令に「耐圧試験2.5MPa×5分」はありますが、警戒時における「最高使用圧力」の法規定はありませんので、設備全体としてアラーム弁の最高使用圧力である1.4MPaや、フレキ管の最高使用圧力を総合的に考慮する必要があるものと考えます。

Q.

スプリンクラーヘッドの『組立荷重』とは何を指しますか?

A.
ノズル内からの水圧を弁が止水する力に相当します。
組立荷重を高く設定するとハンダへの負担が大きくなり、低く設定すると漏れや、分解部部品が分解に至らない要因となります。
Q.

スプリンクラーヘッドの交換目安や耐用年数の考え方は?

A.
当社では、閉鎖型スプリンクラーヘッドの耐用年数(交換年数)を、一般社団法人 日本消火装置工業会で発行されているリーフレットを基に、20年(感知ヘッドとして使用している場合は10年)を目安として取扱説明書に記載しています。
なお、消防法にて耐用年数の決まりはなく、型式失効となっていなければ継続使用は可能となっています。
Q.

改修で一度取り外したスプリンクラーヘッドの再使用は可能ですか?

A.

製品の取外し・保管・再取付けの作業において、落下・衝撃等の外力、適切な保管状態が維持できないなどの悪影響の懸念があり、スプリンクラーヘッドの再使用について保証できませんので、再使用を行わなず新品のスプリンクラーヘッドへ交換をお願いいたします。

Q.

閉鎖型スプリンクラーヘッド(水道連結)の1種・2種の違いと選定の目安は?

A.
法令・規則等で使い分けが定められているわけではございません。
機種によって放水圧力と流量が異なるので、防火対象物の内装仕上げによって、優位性のある方を選定してください。
一例として、内装仕上げが準不燃材以上の建物では、「0.02MPa以上かつ15L/min以上」が求められますので、最低放水圧力が15L/minである「KSR-30」の方が優位です。(「KSR-43」では19L/minです。) また、内装仕上げが準不燃材以外では、「0.05MPa以上かつ30L/min以上」が求められますので、表示放水圧力が0.05MPaである「KSR-43」の方が優位です。
Q.

天井設置時のシーリングプレートの必要性と指定外部品使用の可否は?

A.
シーリングプレートは、天井に空けたヘッドの下穴を隠すための意匠的な意味合いで取付けるために用意しているものです。
弊社でご用意しているシーリンプレート以外での設置は、取付経が一致しない、または感度及び消火性能への影響を及ぼす恐れがあります。
Q.

スプリンクラーヘッド(附属品)用ガードの強度評価(落下試験等)の目安は?

A.
日本ではガードに関する試験基準はありませんので、当社では、海外規格であるUL199D「ガード評価基準」を基に評価を行っています。
バスケットボールやゴルフボールによる衝撃については、最大力・角度などの条件設定が難しく、”問題ない”とは言えません。
弊社でご用意しているガードの評価結果は、技術資料としてございますので、くわしくは当社営業部までお問い合わせください(Eメール:eigyou@senjusp.com, 電話番号:03-3870-5011)
Q.

スプリンクラーヘッドの散水障害図がほしいです。

A.

技術資料として製品毎にご用意しております。当社営業部までお問い合わせください(Eメール:eigyou@senjusp.com, 電話番号:03-3870-5011)

Q.

スプリンクラーヘッドの閉鎖型と開放型は何処が違うのですか?

A.
閉鎖型は各スプリンクラーヘッドに感熱部(ガラス球や可溶合金)があり、周辺温度が上がった該当スプリンクラーヘッドだけが作動し放水します。
開放型はスプリンクラーヘッド側に感熱部がなく常に開放状態で、上流の一斉開放弁を開くことで配下のスプリンクラーヘッドから一斉に放水します。
Q.

末端試験装置は何の為に付いているのですか、またその構造は?

A.
末端試験装置は配管末端で放水能力・検知・流水検知装置の動作を点検・確認するための試験弁で、点検時に所定流量を確保されているか確認ができます。
Q.

スプリンクラーヘッドが設置免除になる部分とはどのような部分ですか?

A.

法令や技術基準で定められた条件(例えば面積・用途・防火区画、他の防火設備で代替される場合等)に該当する部分では、スプリンクラーヘッドの設置が省略できることがあります。詳細は最新の関係法令・基準をご確認ください。

Q.

特定施設水道連結型スプリンクラー設備とは、どのような物ですか?

A.
公共水道(配水管)を直接給水源として接続するスプリンクラー設備方式で、受水槽やポンプに依存しない設計を行うための方式です。
特定施設向けの技術基準に基づいて設計されます。主にグループホーム等で設置される事例がございます。

流水検知装置

Q.

流水検知装置の『検知流量定数』とは何ですか?選定基準はありますか?

A.
検知流量定数とは、ある一定の流量が発生したときに『流水』として検知装置が確実に作動するための流量区分」
を指します。
国の通知・基準では主に 35、50、60 といった区分が用いられています。施設のヘッド構成に応じて、適切な定数に合った装置選定が必要です。
設置をご検討いただく際は、まず初めに設置するヘッドの種類・放水量(K値)を確認し、同一区画内のヘッド組合せ表に従って定数を決めます。
最終的には流水検知装置の仕様(定数・不作動流量・遅延など)に基づいて選定・試験を行ってください。
 
同一巻背景の組み合わせ 検知流量定数の区分
  50 60 50・60併用
標準型ヘッド(小区画ヘッドを除く。)及び補助散水栓  
側壁型ヘッド及び補助散水栓  
標準型ヘッド(小区画ヘッドを除く。)及び小区画型ヘッド  
側壁型ヘッド及び補助散水栓  
小区画型ヘッド及び補助散水栓    
 
なお乾式や予作動式流水検知装置は、スプリンクラーヘッドが標準型ヘッドしか設置を想定されず、ヘッド作動による
減圧で作動となるため検知流量定数の定義はございません。
Q.

流水検知装置はどの温度範囲まで使用できますか?

A.
取扱説明書において、使用環境温度範囲は「0℃~40℃、ただし水の凍結なきこと)」としています。(乾式弁・予作動弁問わず)
なお、消防法においては、使用温度範囲は定められていません。
Q.

流水検知装置のゴム部品の交換目安と耐用年数はありますか?

A.
オーバーホールについては、「10年を目安」と取扱説明書に記載しており、交換推奨部品についても掲載しております。
また、各機種毎に「交換部品リスト」の技術資料もご用意しております。
当社では、流水検知装置自体の耐用年数(交換年数)を、業界団体である一般社団法人 日本消火装置工業会で
発行されているリーフレットを基に、20年を目安として取扱説明書に記載しています。
(10年毎のオーバーホールは伴います)
なお、消防法にて耐用年数の決まりはなく、型式失効となっていなければ継続使用は可能です。
Q.

流水検知装置で誤作動が起きる主な要因はありますか?

A.
想定される原因は下記になります。
①補助加圧ポンプが起動した際、流水検知装置の不作動水量を超える水量が、圧力スイッチの遅延時間を超えて流れつづけた場合。
②オートドリップのオリフィスが目詰まりを起こし、かつ流水検知装置本体ディスク側からの微量な漏れにより、ついには警報流路内が圧力スイッチの作動圧に達した場合。
③上層階での排水によって、排水管側から逆流し圧力スイッチが作動した場合。
Q.

ガス機器を含むパイプシャフト内に流水検知装置を設置できますか?

A.
当社の場合、日本ガス機器検査協会に機器を持ち込んで非誘爆試験を行い、「誘爆しない事」を確認しており、お客様にて技術資料(非誘爆試験)を所轄消防に提出し、折衝して頂いております。一概に設置できると言い切れないため必ず関係機関へご相談ください。
なお、技術資料(非誘爆試験)は試験結果を示すものであり、「認証」ではなく、弊社流水検知装置は”防爆仕様”ではございません。
 
Q.

作動試験後に警報が止まらないときの原因と復旧手順は?

A.
流水させた後に復帰しないという事であれば、ディスクとシートリングとの間に異物が挟まっている可能性が高いです。
作動弁型の流水検知装置は、ディスクの開き具合で警報を発する構造であるため、流水が止まっても、異物が邪魔してディスクが着座できないと警報を発したままになります。
①排水弁を開けてフラッシングする(ポンプは起動させて実施してください)。
②それでも改善されない場合は、制御弁を一旦閉止した後に排水弁を開放し、2次側を空に近い状態にしてから、制御弁を開けて充水する。
(単に排水弁を開けるよりもディスクは大きく開くので異物が飛びやすくなります)
③それでも復帰しない場合は、カバーを開けて内部を確認してください。

一斉開放弁

Q.

一斉開放弁や配管に外観の塗装をしても問題ありませんか?注意点は?

A.
警戒している系統を分かりやすくするために色を塗るのだと思いますが、販売後にお客様が塗る事に関しては当社としては特にかまいません。
ただし、型式申請上は赤塗装をする事になっていますので、スピンドルや銘板、検定合格刻印は塗りつぶさないように注意し、現場様の責任で塗ってください。製品内部に塗料が入り込むと、正常に機能を満たせなくなり場合によっては有事の際に作動しない恐れがございます。
Q.

一斉開放弁の感知ラインが昇圧する場合の原因と対策は?

A.
一斉開放弁には感知ラインを減圧させる機構はありません。手動起動弁を微開にして圧を抜いてください。
ただし、感知ラインを減圧しすぎてしまうと一斉開放弁やポンプが起動してしまうため、スピンドルを全閉にし作業するなど、誤作動防止の対策を必ず実施してください。

泡消火設備

Q.

感知用途としてスプリンクラーヘッドを用いる場合の基準や選定は?

A.
消防法・消防法施行規則では、詳細な決まりはございません。
東京消防庁の予防事務審査検査基準において、「標示温度は、79度未満のものを使用し、自動起動ヘッド1個の警戒面積は20㎡以下とすること」 と指導されています。
また、感度種別とヘッド1個あたりの警戒面積によって取付高さが異なります。
●1種ヘッド ・警戒面積20㎡以下 ⇒ 7m以下 ・警戒面積13㎡以下 ⇒ 10m以下
●2種ヘッド ・警戒面積20㎡以下 ⇒ 5m以下 ・警戒面積11㎡以下 ⇒ 10m以下
 
所轄消防で提示されている予防事務審査検査基準によって、一部基準が異なる場合はございます。
Q.

泡消火薬剤とフォームヘッドにペア認定があるのはなぜですか?

A.
泡消火薬剤とフォームヘッドは組合せにより泡の生成(比率、膨張率、耐久性、拡散性)が変わるため、
実際の組合せで性能検証し「その組合せで所定の消火性能が出る」ことを確認する必要があるためです。
Q.

泡消火設備の手動起動装置はどのような役割がありますか?

A.

手動起動装置は、現場の担当者や消防隊が自ら泡消火設備を起動(または起動のバックアップ)するための役割を持ち、自動検知で作動しない状況でも消火を開始できる手段です。緊急時に自動検知が遅れたり誤動作が疑われる場合、手動で一斉開放弁や泡送液ポンプを作動させることで即座に泡を放射できます。試験や点検の目的でも用いられます。

Q.

一斉開放弁の役割を教えてください。

A.
一斉開放弁は、スプリンクラー系や泡系の配管に設けられる弁で、通常は閉じた状態にあり、火災検知信号や手動操作により開放してその系統のフォームヘッドへ、一斉に放射させるものです。